フェイジョア

フェイジョアとは

概要

フェイジョア科・属 フトモモ科・フェイジョア属
学名 Acca sellowiana,Feijoa sellowiana
英名 Feijoa,Pineapple guava
原産地 ウルグアイ・パラグアイ・中米
開花期 7月~8月
結実期 10月~12月
常緑低木。
フェイジョアは、高さ1~6mになるフトモモ科の常緑小高木で、
庭木や生垣にも用いられます。
葉は長さ5~7cmの卵形の楕円形で革のような光沢があります。葉の裏面には綿毛が密に生えて銀白色です。
7月~8月に直径4cm程度のほんのり甘い香りのする花が咲きます。分厚い花弁の外側は白い綿毛が生え、鮮やかな赤いおしべが特徴的です。
花が咲いた後、10~12月にかけて キウイフルーツのような形の緑色の実がなります。

フェイジョアの利用

フェイジョアの木

フェイジョアの木庭木・生垣・シンボルツリー・目隠し・洋風ガーデンとしても育てやすい果樹です。
フェイジョアは南米原産であるにもかかわらず、寒さに強く成木では⁻10℃にも耐えられます。
常緑樹なので、目隠し植栽には最適
フェイジョアは、剪定に強いです。 
枝をどこで切っても芽が生まれてきます。
この萌芽力のおかげで、枝葉の数を増やしていく事ができます。
目隠しや樹形操作にも利用できます。
庭木としての維持も、比較的容易です。
病害虫にも比較的強い。消毒、殺虫剤などの農薬は必要ありません。
フェイジョアは、最近はやりのオージプランツのような独特の雰囲気があり、オリーブのように葉の裏がシルバーで、葉が丸いので可愛いということで人気があります。洋風ガーデンでも使えます。
他の木のように大木になりません。剪定すれば1-3メートルで収まることがほとんどです。

フェイジョアの葉

フェイジョアの葉花材として利用
フェイジョアは、葉が美しいので、花材としての価値もあります。
葉もの花材として生花での流通もあり、花束やアレンジの花材として使われています。

フェイジョアの花

フェイジョアの花 花も食べられる
フェイジョアの花は、エディブルフラワーとして食べることもできます。
ほのかな甘味があり、サラダ・アイスクリーム・ヨーグルトなどに散らしてもきれいです。

フェイジョアの果実

フェイジョアの果実 果肉はとろっと柔らかいゼリー状の部分とその周りの石細胞が多く含まれる部分があります。
香りはパイナップルやパッションフルーツのように甘い香り。
味は洋梨とキウイ、パイナップル、グレープフルーツ・洋ナシを合わせたような トロピカルな味わいです。
生食はもちろん、ジャム・スムージー・シャーベット・果実酒・料理のソース(チャツネ)にもなります。

フェイジョアの栄養価・健康効果

期待できる効果
美肌効果:ビタミンCや抗酸化物質の働きによる
免疫力向上:ビタミンCによる
便秘解消・腸内環境の改善ダイエット・コレステロール低下:食物繊維の働きによる
高血圧予防:カリウムや食物繊維の働きによる
むくみ解消:カリウムの働きによる
歯のエナメル質保護:リン酸塩やカルシウムの働きによる
血液凝固抑制、炎症抑制
健康維持、骨の強化、貧血予防
代謝促進、神経機能の維持
他の果物と比べると低カロリー

フェイジョアの栄養素 含有量(目安) 期待できる効果
食物繊維 100gあたり6.4g ゴボウよりも多い
ビタミンC 100gあたり32.9mg 、
カリウム 主要なミネラルの一つ
ポリフェノール 豊富に含まれる 強い抗酸化作用、
カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガンなど
ビタミンB群 ビタミンB6、リボフラビンなど
葉酸

フェイジョアには健康維持に役立つ成分がバランスよく含まれています。
総合的に健康に良い影響を与えます。
フェイジョアは、その独特の香りと甘酸っぱい味わいだけでなく、豊富な栄養素により「緑の宝石」とも呼ばれています。

フェイジョアの注意点

★枝が弱い・・・強風で折れたり、大雪で折れたりする。枝にねばり、柔軟性が少ないため、枝が曲がった時、下まで裂けやすい。大雪の予報が出た場合、不織布などでまとめてひもで縛っておくといいと思います。
★根張りが浅い・・・強風で根っこから倒れることもあるので支柱で支えます。
比較的に乾燥に弱い
★自家受粉できない品種が多い。果実を収獲したい場合、違う品種で2本以上植えなければなりません。
庭の広さの都合により1本だけしか植えられないけど果実を収獲したい場合、自家受粉できる品種を選ぶといいと思います。
逆に果実がならない方がいいと思う方は、自家受粉できない品種を1本だけ植えるといいと思います。
★果実が道路や隣家に落ちて拾いに行くのが大変。
自家受粉できない同品種を複数植えるか、1本だけ植えると果実がなりにくい。
落果する時期だけ、網などで果実が道路に落ちないようにする。
★成長が遅い・・・早く目隠しや生垣を造りたい場合は、初めからある程度大きくなった 成木を購入したほうがいいかもしれません。

フェイジョアの原産国

中南米 自生地は中南米のアルゼンチン、パラグアイ、ブラジル南部、ウルグアイです。山野に自生しています。

フェイジョアの歴史

フェイジョアの発見

フェイジョアの発見

フェイジョアは1815年にドイツの探検家フリードリヒ・セローによってブラジル南部で発見されました。

ヨーロッパへ

1890年、フランスの植物学者エドゥアール・アンドレ博士によってウルグアイからフランスに持ち込まれ、ヨーロッパに広がりました。

ニュージーランドへ

1900年代初頭 (1903年または1908年頃)フェイジョアをニュージーランド人が 自国に持ち帰りました。
フェイジョアは塩害に強く、強剪定にも耐えるため、当初はキウイフルーツの防風対策に、生垣用樹として生産されていました。

ニュージーランドでの普及

当初のフェイジョアの果実は小さかったり、品種改良が進んでいませんでした。
次第にフェイジョアは生垣としての価値だけでなく、果実のおいしさにも注目が集まり、
1920年代に入り、キウイフルーツの商業化にも貢献した園芸家ヘイワード・ライト(キウイの代表的品種「ヘイワード」は彼の名前からとった)が、より大きく食味の良い品種の育種と普及に尽力しました。
現在の主要な品種(アポロ、ジェミニなど)は、彼が初期に行った育種作業に基づいて開発されています。
彼が手がけた個体から派生した多くの品種(マンモス、クーリッジ、トライアンフなど)が流通しています。

ニュージーランドの国民的な果物へ

ニュージーランドでは広く庭木として植えられ、国民に親しまれる「国民的果物」の一つとなりました。

商業生産

品種改良を重ねたフェイジョア果実の、商業的な生産が開始されました。
現在、ニュージーランドは世界でも有数のフェイジョア生産国になりました。

日本へ

日本へは昭和6〜7年(1931〜1932年頃)にアメリカから持ち込まれました。
当初は主に観賞用として利用されていました。
当初、日本ではあまり知られていませんでした

日本でブームに

1960年代後半に、神奈川県大井町などで新たな果樹の栽培が始まりました。当初は、ミカンの価格下落時の代用作物として期待されました。

後に、日本では、キウイフルーツのブームに刺激され、キウイに次ぐ果実としてフェイジョアが注目され、ブームが起こりました。
1970年代に需要が高まり、一時は栽培面積150ha、生産量400tを数えたこともありました。

日本でのブーム 去る

それと同時に、ニュージーランドからも多くのフェイジョアの果実が日本へ輸入されました。
しかし、外見から完熟か未完熟かの判別が難しく、船便での輸送に耐えるため、未完熟の状態で収穫されていたために品質が悪く、悪評が広がり始めました。
そのため、日本で栽培された質の高いフェイジョアの果実も、ニュージーランドからの輸入果実に対する悪評に邪魔され、売れなくなってしまいました。
結局、フェイジョアブームは すぐに消えてしまいました。

日本で静かなブーム

最近では、新築住宅に洋風ガーデンを取り入れる家が増え、フェイジョアの苗が、ホームセンターでも販売されるようになりました。
2025年11月には「NHK趣味の園芸」で「フェイジョア」の放送があり、静かなブームが起こっているとも言われています。

フェイジョアの花言葉

フェイジョアの花言葉

情熱に燃える心

厚い白い花びらの内側が、炎のように赤い色をしていることに由来します。

実りある人生

晩春から初夏にかけて多くの花を咲かせ、秋にはおいしい実をつける姿からつけられました。

甘美な思い出

甘い香りの果実が、甘美な思い出を呼び起こすことからつけられました